
不動産業界の女性特有のメリット・デメリットを教えてください!




この疑問に、僕が答えます。
僕のプロフィールも見てね!
・不動産業界経験20年以上、3回の転職で年収5倍UP
・小さな賃貸から大手不動産会社まで勤務しているので業界全体の実情に精通
・資格(宅建、不動産証券化マスターなど)、 不動産セミナー講演経験もあり!




早速、結論から言うと、不動産業界の女性特有のメリットもデメリットも意外に多いよ。女性にマッチした職場も多くて、活躍の場も増えているからメリット・デメリットをチェックして、自分に合った職種と会社を見つけよう!
不動産業界の女性特有のメリット3つ
① 結婚・出産・時短勤務もOK!長く勤務が可能
昨今の女性の社会進出、コンプライアンスの高まりなどの社会情勢の変化を受けて、結婚や出産をしても勤務を続けられる不動産会社は少しづつ増えています。
また、労働力不足もあり現場を支えてくれる有能社員はなおのこと求められます。
不動産業界に入る際に女性の方はいろいろ考える必要があります。結婚・出産後に戻るときはその分年齢も上がるため、『年齢も給料も高い私は大丈夫か?』と心配になる方もいるかもしれません。
ですが、『年齢も給料も高い方は、若い社員よりも、キャリア・落ち着き・信用があり、不動産業界やその会社に慣れているため教育コストもかからず会社にとっては安心して長期雇用できる存在』です。
それに加えて、宅地建物取引士などの資格を持っていれば、不動産会社は最低限の宅地建物取引士確保が法令上必要なため、とても心強いです。
女性に人気な職場の順番は、一般的に『賃貸管理>賃貸仲介>売買仲介>マンション・住宅販売』です。
男性の場合は若くして高給がほしい、自分の実力を試したいという気持ちがあり、必ずしもこの順番ではありません。
賃貸管理などの内勤の事務仕事は女性に大変向いていますが、賃貸仲介⇒売買仲介⇒になるにつれて、「現実問題として女性営業職として長く働くことができるだろうか?」「結婚して出産をした後でも営業職を続けられるのだろうか?」という不安が強まってきます。
僕の友人には新卒から大手デベロッパーの営業職で毎年社長賞を取っている年収1500万円超えの凄腕女性営業職のひともいますが、話しをきいているとやはり相応の能力と努力が必要です。
その女性の友人は手のひらで経営層を転がすようなできるタイプの女性ですのでレアですが、不動産業界の中にはそういう方も結構います。
不動産営業職は実力本位で成績を中心に評価されることは、むしろ、女性にとって有利に働くこともあります。長時間働くよりも、仕事復帰後に「時短勤務」を上手く活用して産休前よりも昇進・年収UPして成功しているひともいます。自分の環境に合ったキャリアパスを考えることが大切です。
② 女性らしさの価値が求められている
女性らしさ。それは、『おもてなし精神、隅々まで行き届く配慮、住空間の提案センス』などです。
マンションやアパートなどの案内現場では、「女性のほうが安心する」というお客さまが多いです。
家の決定権は奥様が握っていることが多いので、家を決めてもらうということは、奥様にいかに気に入って頂けるかに尽きます。住宅選びは、キッチン周りや家事動線、収納がポイントになりますが、女性の気持ちがわかるのは女性ということで、このポイントは女性にアドバンテージがあります。普段も家の中を仕切ってるのは女性が多いですからそのまま自分を活かせる仕事です。また、「女性ならではの配慮・センスが嬉しい」という声も多いです。
女性らしさの価値は年々高まっています。以前は男性社会だった日本、特に不動産業界、もっと言えば不動産の売買仲介業界は、女人禁制と言えるほど男性オンリーの世界観が展開されていましが、女性の社会進出に伴い、男性は『女性らしさの凄さや価値』に気付き始めています。




「下手をすると、勝てるのは体力勝負かくらいかも」と感じさせる女性もたくさんいます。僕もその一人です。



③ 信用第一の不動産営業で女性は信頼されやすい
男性は、女性との違いでいえば、良い意味でも悪い意味でも、「野心的・高額報酬に目が眩む・ガツガツする・腹黒い・品が無い・嘘を付いてでも成約を取りに行く」が特徴です。
逆に、女性は、男性との違いでいえば、良い意味でも悪い意味でも、「優しくマイルド・おもてなし第一・気品があり素直・物腰が柔らかい・嘘を付いてでも成約を取りに行こうなんて思わない」が特徴です。
むろん、男性も女性も例外はありますが、世間一般的な実情はこんな感じです。
この違いが、契約をスピーディーに勝ち取ることができるアドバンテージになることが多いです。
女性営業スタッフに対しては「騙すような人ではなさそう」と思うわけです。これは、契約や成約に向けて動くときはアドバンテージになります。特に高額になればなるほど信用が第一です。もちろん、逆に「女性だからしっかりやって貰えるのか分からず信用がない」と考える方もいますが、一部です。女性という信用は自分の仕事において味方になることも多いということです。




突然、見知らぬ番号の男性営業から電話がかかってきたことはありませんか?
その時、どう思いましたか?「騙さるんじゃないか?!」「早く切りたい!」って思いませんでしたか!
一方で、ある製品のコールセンターに電話した際に、ほぼ全員が女性であることに気付きましたか!
それは、クレームというお客様が怒っているシーンでは女性特有のソフトな雰囲気が相手に安心感を与えるからです。
営業の第一歩はまずお客様の警戒心を解くことから始まります。女性の物腰の柔らかさや気品ある素直さはその重要な点で大きな強みとなります。



不動産業界の女性特有のデメリット4つ
① 土日祝が休みではない
不動産業界において、個人のお客様相手の仕事の場合は、平日休みになることが多いです。ただし、賃貸管理会社の場合は、事務仕事の方だけ土日休日というケースも少なくありません。
一般的に営業職の場合は、火曜日・水曜日が定休日になることが多いです。
家族や彼氏との時間もとても大切です。僕が書いた別の記事で平日休み対策についても書いてますので、合わせてご覧ください。
独身時代ならまだしも結婚していると平日休みはかなり影響がでてきます。
「旦那さんが土日休みなのに、自分は平日休み。休日が合わないから旅行に行くのも難しい。」となる訳です。だから、仕事をする場合は旦那さんやお子さんの理解が必要です。
対応策としては、「いろいろ工夫して慣れる」 「曜日分けの分担」 「考え方を変える」があります。
勤務形態も多様化しています。時短や有休をうまく使って、仕事をやっていく、家族もそれに慣れていくというコースがまずありです。また、基本的に土日は旦那さんが子供の面倒をみて、平日は自分が子供の面倒をみるなど、いくつかのパターンで曜日分けの分担をするのも現実的な対応策の一つです。
『そうは言っても、休みが違えば、一緒にいる時間も少なくなって、ココロのすれ違いも多くなる』ということがあると思います。非常に現実的な悩みですが、もっと現実的に考えれば、「一緒にいすぎるからこそ、近すぎてうまくいかない家族のケース」も増えています。だからこそ、別居婚・週末婚など多様化した家族の形が求められています。考え方を変えるのも対応策の一つです。あれがない、これがないと、無いことに悲観するのではなく、現実的には「むしろ、近すぎないからこそ続けられる」「ちょうど良い距離感が今では好き」という人もいると思います。シングルマザーやシングルファザーの方、自分より大変な生活パターンの方はたくさんいます。平日休みになり、旦那さんと子供に関係なく、一人の時間を持てるという大きなメリットが出てくることも見逃せません(子供が手離れすればの話しです)。
大切なのは、事前にそういう家族イメージや仕事観をもって、事前にある程度、家族で話し合っておくこと、今後を踏まえたキャリアプランを考えておくことです。
② 体力的に大変、残業が多い
よく、不動産営業職にいえることですが、お客様の都合にあわせた対応が必要になるため、日中は連続で案内、夜に事務作業をすることもあって残業が多くなったり、たまに休日出勤なんてこともあり、どうしてもスケジュールが乱れることが出てきます。
また、不動産業界、特に売買営業職は、元は男性社会だったため、体育会的なノリが未だに残っていることもあり、女性への配慮が足らない職場では、どうしても体力的にキツイということが出てきます。マンション・住宅販売などの職種では、月の売上や利益のノルマ目標が課されたり、中には飛び込み営業が仕事になる会社もあります。その場合は、精神的にプレッシャーを感じる方もいます。必ずしも、不動産業界に限ったことではありませんが、その傾向が強いのは確かです。
できるだけ無理の無い環境で長く続けられるように自分に合った職種を選ぶようにしましょう。探せば、不動産業界内にはたくさんの職種があなたを待ってます。



③ 女性営業へのハラスメント(特にセクハラ)
コンプライアンス意識が高まる最近では、社内でのセクハラは少なくなる傾向にあります。大手企業では全従業員向けに定期的なハラスメント対策説明会が開催され、ここ数年でコンプライアンス意識は激変しました。セクハラされる側よりも、男性の方がいつ訴えられるかわかないとビクビクしているのが実態です。良いことです。ですが、不動産業界は零細企業も多く中には未だにコンプライアンス意識ゼロもしくは勘違い上司がハラスメントを横行している会社もありますので、事前にチェックが必要です。
また、セクハラは社内だけとは限りません、僕が実際に経験した話しになりますが、女性営業をしていた上司の方がいましたが、ある日、ぞっとするような話を聞きました。『部屋内を案内中に、ワンルームを探している男性に、その部屋の鍵を掛けられてしまい、背後から好きですとアプローチされた』とのこと。あわや!という展開に男性でも恐ろしさを感じました。怖い話しをするのもどうかと思いましたが、逆にに事実だからこそお話ししようと思いました。
このようなケースは、僕の20年の経験でも1回だけですし、本当にたまたまだと思いますが、国内ではほかに事件も起こっていますので、部屋を案内する場合でもドアを開け放しにしておくとか、夜遅くに男性一人と残らないなど、できるだけ注意をするようにしましょう。
④ 顔出しリスク(企業のSNS・HP)
最近は、地方の零細不動産企業でさえ、WEBマーケティングに目覚め、社内でも写りの良い女性をSNSやホームページにアピールしている会社が増えています。あれだけFAXのみに頼っていた化石のような不動産業界もとうとうITに目覚めたかとほっとする面もありますが、一方で、不動産会社が女性の写真をアップしている場合は、全世界にリスクを拡散する危険性をもっている訳です。
中には、「あの女性の方に案内をしてもらいたい」というようなメリットもあります。
一方で、「物件も探しているけど、女性目当ての来訪客」もないわけではありません。
できれば、女性の写真のアップは控えた方がよいです。ですが、一度会って名刺交換していれば、写真をアップしていなくてもそういうリスクは出てきます。
対策としては、「部屋の案内は他の男性営業職にお願いする」「少しでも怪しいと思うなら最初から担当交代してもらう」「展開的にどうしても自分が担当しなければいけないのなら男性も同行してもらう」など、自分の対応パターンを考えておくことが大切です。
まとめ
不動産業界は、女性特有のメリットも多く存在し、女性が転職するなら魅力的な業界です。
不動産会社にとっても、女性を積極的に採用し、戦力になってもらいたいと考えています。
労働力が減少する中、国も企業も、育休や産休を取りやすい環境を整え、女性に長く働き続けられる職場づくりを積極的に進めています。
ただし、不動産業界はたくさんの職種や企業があって、かなり差があります。だからこそ、女性にとって結婚・出産・子育てなど大きなイベントと共に進んでいける職場環境や企業を見つけることが必要です。また、職種によっては、売買仲介などの営業職では、時間外勤務やノルマのプレッシャーなどもあり、負担は大きいため、その時々の家庭環境に合わせて職種を考えていくことや家族との事前相談も大切です。
自分に合った職種や企業を見つけると、働きやすく、長く続けることができます。仕事に慣れてきたら、宅建資格を取って、資格給を貰ったり、一つ上の昇進を目指すことをオススメします。




不動産業界に入るときは以下の点をキャリアアドバイザーや採用企業の人事担当者に確認しましょう。
① 女性のサポート体制(産休や育休の有無、取得しやすさ)
② 社内制度(研修制度・資格取得支援の有無)
③ 職場の雰囲気




転職するときは、どんな転職エージェントを選べば良いですか?




頼れる転職エージェントの見つけ方は次の記事を参考にしてね!
最強の不動産転職エージェントを見つけてキャリアアップを目指そう!



不動産業界の魅力を勉強して、モティベーションアップしよう!







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