
今、30代です。転職活動をスタートしたいのですが、20代の頃と違うのでしょうか?教えてください。




はい。年代別の転職活動の注意点・コツについて説明します。
自分の年代だけではなく、自分の前後の年代も見ておくといろいろと参考になるからチェックしてみてね。
僕のプロフィールも見てね!
・不動産業界経験20年以上、3回の転職で年収5倍UP(300万円→1600万円)
・小さな賃貸から大手不動産会社まで勤務して業界全体の実情に精通
・資格(宅建、不動産証券化マスターなど)、 不動産セミナー講演経験もあり!
・ライバル100人の面接を勝ち抜き、業界最難関企業から内定を貰った経験あり
【体験談】年代別で違う転職活動のコツ・注意点(20代~50代)
① まず、大切な2つのことを知る



② 20代の転職活動
20代の転職では、以下のことが特徴として多いです。
・ 社会人経験・職務経歴が浅いため、キャリア・スキルをアピールしにくい
・ 自分の方向性が定まっていないため、業界や企業を選びにくい
・ 初めて転職する人が多く、やり方がわからない。
20代で転職する人は、強く打ち出していけるアピールポイントが少ないため、どうしても、キャリアや実績ではなく、熱意をアピールしていくことになります。中には、未経験で別業界にチャレンジする方も多いと思います。
採用企業側もそれは承知しています。だからこそ、キャリア・スキル・実績は別においておき、ポテンシャル採用になる傾向があります。それは、つまり、キャリア・実績のような分かりやすい要素ではなく、将来性や人間性という分かりにくい要素で企業側は判定することになります。
若いということは、将来の可能性が無限大とも言えます。ですが一方では、30代・40代と比較すると、社会での経験が浅いため、当然ながら礼節やマナーは劣後する場合が多いです。僕が20代後半の頃に面接官をやったときに、20代前半の方が履歴書を持たず、ネクタイもせずに来社したときはさすがに、「この人は何しにきたの?」と驚きました。
キャリアや実績が少ない分、マナー・準備をしっかりして、面接では熱意をアピールしましょう。
それと、20代の頃は、自分が何者かハッキリしていないため、良い意味でも、悪い意味でも、何にでもなれるため、自分というものがあやふやになっていることが多いです。自己分析をちゃんとやらなかった場合、どうなるかというと、自分がブレブレなので、「どんな業界・どんな企業でもいいや」とか「どんな企業でもいけると勘違いしてしまい」、企業選定がテキトーになってしまうことがあります。
失敗しないように、自己分析をしっかりやっておきましょう。
簡単な自己分析方法や、はじめて転職活動をする方は、こちらを参考にしてください。



③ 30代の転職活動
30代の転職では、以下のことが特徴として多いです。
・ 社会人経験・職務経歴があり、20代と比較して、より即戦力としてのスキルが求められる
・ 自分の方向性が定まっているため、業界や企業を選びやすい
・ 自由度が低い40代・50代の転職と違い、転職をするなら人生を決める一番重要な年代
30代は、20代と違って、社会人経験も長く、キャリア・実績が積まれている、管理職やマネージャー経験がある方も多いでしょう。
先の話しをすると、40代になると、キャリア最後のカウントダウンがはじまっています。いかに自分を成長させるかよりも、どうやって残りのキャリア生活を凌いでいくかというカウントダウンに焦点が集まります。
30代はまだ、知力・体力・将来の可能性という意味では、20代よりもキャリアがしっかりしていて即戦力になり、かつ、40代と違ってガチガチに方向性が決まってしまうような年代でもありません。
つまり、人生において、まだ柔軟な選択肢が残っている最後の年代です。もちろん、人によっては、能力とやる気に溢れて、年齢に関係なく、いつでも、どんな優良企業でも行ける方も実際にいます。それは一部の例外です。人生100年時代となり、いつでもやり直しができるという精神論とは別に、ちゃんと自己分析をして、キャリアパスを30代でしっかりと考えるべきです。
結婚して家庭を持つ方も多くなっている30代。会社でも家庭でも責任は20代と比較して急激に重くなる感覚もありますが、バランスを大切にすることで、30代は大きく成長する年代でもあります。
20代と違い、自分以外にも家庭・子供など周囲のことも考える必要があります。40代以降も何度も転職を繰り返さないように、経済的にも・精神的にも余裕をもって、しっかり転職活動を進めましょう。
その際、転職活動は、余程の事情でもない限り、「働きながら転職活動すること」「転職エージェントを活用すること」をオススメします。
注意点としては、キャリアが長くなって、将来を期待されると、自分のストーリーができてきます。大学卒業後、A社・もしくはB社でのキャリアも含めて、なぜ、C社に転職したいのか!そこには誰が聞いても納得するような理由が必要です。履歴書の内容から面接でのトークに至るまで、一貫したロジカルな論理展開ができるように、つじつまの合うストーリーを考えておいてください。
また、20代では、熱意アピールのポテンシャル採用の傾向が強く、面接官も手心を加えてくれますが、30代は、自分のこれまでの経験をベースに、面接では「貴社に貢献できるポイントは●と●です」とハッキリと主張するようにしてください。自分が「貴社で仕事をしたい」という自分の意思・熱意も重要ですが、もっと大切なのは、「(相手である)企業側にどんなメリットがあるか」を明確にアピールしてください。



④ 40代の転職活動
40代の転職では、以下のことが特徴として多いです。
・ スキル・人格・人脈が豊富でビジネスパーソンとして熟成。人によっては企業や業界にも影響を与える年代
・ 40代の転職は、キャリアと全く違う業界は難しい、転職後に失敗したときのリスクが大きい
・ 求人数は減るが40代でも転職のチャンスは十分可能。自分の実力を過信せず、慎重に
40代は、20代、30代と比較すると、35歳の年齢の壁を超えており、求人数も少なくなることもあり、転職活動が難しくなります。ですが、結論から言えば、問題ないです。
20年前であれば、40代は✕という時代もありましたが、昨今の雇用形態の多様化、働き方の変化など受けて、求人状況は大きく変化しています。
転職が可能かどうか、成功するかどうか、というのは、企業の選定方法と自分のアピール方法の工夫で、転職は十分可能です。
40代は、30代と比べると、よりキャリアは積まれ、落ち着いた人間性も評価されることも多いです。また、若い頃と比べて、給料に比例して高いポジションになることが多いです。よって、企業側が求めるのは、チームや特定の事業部への即戦力のみに止まらず、「この方が入社したら、当社にどういうプラスの影響があるか」という全社的な影響を問われることも多いです。また、ハイクラス層の転職になると、転職した場合、業界へのインパクトが出てくる人もいます。
40代の転職で注意すべき点は、①キャリアと全く違う業界は難しい、②転職後に失敗したときのリスクが大きいという点です。
経験は厚みを増しますが、知力・体力は確実に冴えがなくなってくる頃です。それをやる気と経験でカバーしているので、大企業の部長としても務まります。ですが、その40代で無理な方向転換をすると、失敗した場合はリスクが大きいです。だからといって、チャレンジしない!ということではありません。
人によっては、40代になると失敗もせず会社のために奮闘して認められ高位のポジションでやる気まんまんの方もいます。また、自分の実力・自分の労働市場での時価総額を誤解している人もいます。この年齢になると、金と能力はある、会社はいやだという理由でちゃんとした準備もなく、独立開業して半年後に失敗しているケースが続々と出始めます。自信過剰は自分では気づきにくく、失敗に終わります。
20代・30代と違って無限の可能性があるわけではなく、家庭もあるため、慎重に転職しましょう。40代になって他人に転職相談というのも簡単ではないと思いますので、困ったときは転職エージェントに頼るようにしてください。きっと、あなたをサポートしてくれます。
もう一度、おさらいすると、40代でも転職のチャンスは十分にあります。
ですが、自分の実力を過信しないよう、慎重に転職を進めましょう。



⑤ 50代の転職活動
50代になると相当のキャリアと人生経験があり、中には管理職として活躍されてきた方もいるでしょう。
20代~30代と違って、圧倒的な社内外の人脈ネットワークと経験値は日本企業から必要とされているということがまず大前提です。中には、20代から一貫して同じ業界で極めてきた方もいるでしょう。逆に、多様な業界を渡り歩いてきた方もいるでしょう。50代になると、本人のやる気さえあれば、どちらのタイプでも評価は高いです。特に、現職と同じ職種、業界への転職を考えているのであれば、管理職の経験や実績をアピールすることで転職活動に成功する可能性が高いです。
一方で、デメリットとしては、これまでと大きく違うのは自由度の低さです。
どんなに能力が高くても、転職後は会社のスケールや給料は下がる可能性が高い。どの業界も同じで、メガバンクでさえ、50代に入るとトップ層を除いて大半は出向し、給料は大幅に下がります。転職しようと思って、転職できるだけ幸せというのが実態です。求人数も少なく、転職活動も難航して長期化する可能性もあります。また、配属後は全く違う仕事になる可能性も若いころと比べて相対的に高くなってきます。50代の転職はどんなに高いポジションの方でもこれまでと違い、100%満足の転職は難しいと覚悟しておきましょう。そのマインドセットさえできれば、あとは上がるだけです。
ただし、50代の転職活動はポイントを絞って、しっかり進める必要があります。
◎ 企業とポジションと給料
納得のいかない給料だけど前からやりたかった職種と企業、またはその逆、いろいろな条件が出て来る可能性もありますが、総合的に自分に合った条件の企業を根気強く探しましょう。
◎ 家族の理解
50代の転職活動は長期化する可能性もあります。事前に家族に共有し、理解を得ておけば精神的なゆとりをもって進めることができます。
◎ 求人情報集め
40代までと違い、転職エージェントに登録して、待っていればどうにかなる訳ではありません。
求人情報は、転職サイトの他、ハローワーク、求人誌、新聞など、多様な媒体に目を通しておく必要があります。
また、意外と良いのは、自分の人脈ルートです。仕事を30年もしてくると、いろんな方面に人脈ができています。意外なルートから良い条件で紹介が入ることもあります。
◎ 転職エージェント
志望する業界・職種に強い転職エージェントを探しましょう。複数当たってその転職エージェントの中から感触の良い転職エージェントを2~3社選びましょう。業界特化型の転職エージェントがいたら是非相談してみましょう。
◎ 焦らずじっくり
自分のキャリア最後の転職活動になる可能性もあります。その時の経済状況や自分の転職活動の進捗によっても差はでてきますが、たとえ時間がかかっても、焦らずじっくり転職活動を進めていきましょう。







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それでは、また次回のブログで会いましょう!!




転職するときは、どんな転職エージェントを選べば良いですか?




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